さて。
衣装を仕上げていく工程はいくつかありますが、
まずファーストパターンをひいたら一度シーチングで形を組んでみます。
その後修正をし、最終形のトワルを組みます。 要するに、2回シーチングで形を組むことになります。
1度目は大まかなバランスを見るため。
2度目は実際に本人に着せてみて、サイズや着たときのバランスをチェックするためです。
昨日ひいたファーストパターンを、その夜にトワル組みしてみました。
面倒ですが、トワル用にパターンカットして裁断します。
で、ミシンで縫います。
本来ならここまでがパタンナーの仕事なのですが、オリエ氏宅にて縫ってもらいました〜。 だって早いんだもん。笑
約30分で完成。 その後チェック。 で、襟の角度など、少々パターン修正。
賞味2時間の作業でした。 つっても、この段階で夜の2時ですけど。。
この後、最終トワル用にパターンをトレースしなおします。
シーチングでのトワルチェック後は、本番の生地で裁断が始まりますが、仮縫いの段階で更にチェックが入ります。
使用する生地によっては、着心地や生地の落ち感、ボリューム感が変わるので、そこからの修正はパターンでは無理。
縫いながら修正する、という、神業的な技術が発揮されます。笑
過去に、パターンとり直し、裁断し直し、なんて事もありましたが。。
恐ろしいですね。。
そんなことにならないよう、なるべく初めの段階でしっかり完成をイメージしてチェックする必要があります。
この前オリエ氏が、「パターンひくのは想像力がいて大変〜」
なんて言ってましたが。。 確かに。
そういわれると、パターンをひきながら全体のバランスや出来上がりのイメージ、立体になった時の形や体のライン等を想像しながら作業してます。
想像、瞑想、空想好きなワタシには合ってるのかも。笑
「も〜、パターン大変〜。きらい〜〜」っと言ってるオリエ氏ですが。。
パターンと全く同じライン、寸法、で上がるようにミシンで縫う方がよっぽど大変だと思うんですけどー。
こんな微妙なカーブ、あんまり意味ないだろうな〜、って所までしっかり縫ってくれます。 パタンナー冥利につきますね。笑
そして作業も終わって帰ろうとしたら。。
こんな可愛い物頂いてしまいましたーー。
中をあけると。
ぎゃーー。かわいいんですけどーーー!!
クマ! しかもそれぞれ違う形なんです。手を上げていたり、横を向いてたり。
こんな可愛いの食べれないね〜! っと2人で話していたのですが、最終的に
「でもこれって、1つずつ型があるんだろうね〜。。グラデ(グラデーション)だし。。大変そ〜。」
っと、完全に職業病の2人なのでした。。