1月にパリ・ロダン美術館で発表された、クリスチャンディオール2017年春夏オートクチュールコレクションが
4月19日、ギンザシックスで開催されました。
日本でのオートクチュールコレクションはこれが初らしく、
しかも今回は、ジャパンスペシャルの8体が追加された全67体!
実はこのショー本番の前日2日間、
現地フランスアトリエスタッフのサポートとして参加してきましたっ!
ぎゃーーー!(白目)
こんな、夢のような機会を頂けるなんて、
なんという幸せ!、っていうか奇跡、っていうかもうファンタジー。
映画、「Dior&I」に出演していた
オートクチュールのドレス職長「マダム・フロランス」が目の前にいる。
そして「よりぐけ縫い」を直伝してくれるなんて。。。感涙
あまりにも凄すぎて、私の語彙力では表現不可能です。記事投稿しといてすみません。
フィッティングルームでは全ルックが閲覧可能だったので、間近で刺繍部分を手にとって見たり生地を触ったりもできたんだけど、
超絶美しすぎて思考が停止して涙が出ました。ほんとに。
ジャパンスペシャルの一部↓
この刺繍全部鳥の羽!桜の花はもちろん、枝も鳥も裾の文字も全部羽で描かれてる!
一番好きなドレス。泣いた。
これは今回のアトリエルーム内ではなくて、
フランスのアトリエでの製作風景だとおもいます。(公式インスタ画像)
2017年SSオートクチュールコレクション↓
(画像は全て、ディオールの公式インスラグラムより)
ショー当日の画像はこちら
アトリエ内は殺伐とした空気は皆無で、
物凄い手間のかかる修正をしているはずなのに、皆さん終始にこやかムードでした。
ちょちょーっと手早く縫っているのに、超絶美しい仕上がりだし。。
雰囲気としては、とりあえず軽く縫っとくか、みたいに見えるんだけど
縫った所を見ると1ミリも歪んでないというか。しかもシルクオーガンジーなのに。
私たちサポートメンバーは講師仲間4人で、「一体どんな事やるんだろう??わくわく!」
とドキドキしていたんだけど、心配ご無用。
初日はまともに触らせてもくれず(涙)
大半はミシンやアイロンのセッティングなどのサポートで
終わり頃にようやく「スナップ位置付け替え」と「コサージュ手付け」を任せてもらえました。
まぁでも考えてみたら当たり前か。
きっと触る事すら御法度だもんね。
なんて思っていたら、2日目にはなんと裾の丈のカットを頼まれ(しかもフランス語と英語のミックスで。涙)
「こ、これ、裾6cmカットって言ったよね?いいんだよね??」と、
4人で恐る恐るの作業でしたが
私達の熱意が伝わったのか、終わり頃には次々と手作業を任せてくれて、一安心なのでした。
なんか。。。
色々レポート書きたいんだけど、
私の拙い表現力でこれ以上書いたら、Diorの品位が損なわれるような気がしてきた。。笑
数日経った今でも夢で見るくらいの、素晴らしい体験でした。
コメント
yuca先生、こんにちは!
わ~~~!!!Diorのドレスのお仕事だなんて、なんて素晴らしいのでしょう!!!
もっとレポート聞かせてください!
よりぐけ縫いは、どんな感じだったのでしょう?
すごすぎます~~私も触ってみたい。。。
みつきさま
こんばんは!コメントありがとうございます。
もう興奮が冷めません。笑
よりぐけ縫いは、左手でコヨリを作るように生地端を巻いていき、右手でそれをまつっていくんです。
お手本で見せてくれたんですけど、割と簡単そうで
「オッケー?」って答えたら
「テストでやってみて」みたいに言われて。
実際にやってみると生地が繊細すぎて1糸すくえず、若干表に縫い目が出てしまって、
見せると苦笑いされて「うーん。。ビミョーね。笑」みたいなお返事頂きました。笑
少し練習して見せたら「OK!それなら大丈夫!」という事で一安心しましたよ。
当たり前ですけど、こなしている量も時間も雲泥の差があるので、マダム達は片手間のように作業していました。
あとは、これも当たり前ですが、妥協は全く許されませんでしたね。
終始笑顔で穏やかなんですが、
「やだ〜〜。これじゃまだダメよ〜〜。」みたいな感じで、どんなに時間がなくてもやり直しです。笑
さすが、熟練したマダム達ですね!笑顔ですごい作業をするなんて!
yuca先生も、その場ですぐにこなしてしまうのも凄いです!
ところで私はイタリアで修業している友人のアトリエにお邪魔した事があるのですが、そこで私にもやらせてくれるんです、まつり縫いなどですが。
日本のアトリエだったら、たまたま遊びに来た外人に仕事をさせるなんて、ありえないでしょうし、懐の大きさを感じました!
みつきさま
現場のアトリエに入れるなんて凄い事ですね!
普段実際に作業している空気感まで感じられそうです。
刺激を受けて、何だか初心に戻って色々チャレンジしたくなりましたよ☺︎