んでねーー、問題の首飾り（仮）。
最初、平面でパターンひいてたんだけど、いかんせん服じゃないから、大きさとか線の感じとか、まったくもって検討つかない！
なので、シーチングでドレーピング（ってほどのものでは全然ない。）しました。
ドレーピングって言うのは立体裁断のことなんだけど、ボディーや実際の人にシーチングあてて、シーチングに直接線ひいて、それを紙に写してパターンとるっていう、極めてスピーディー＆合理的な方法。
ワタシはあんまりやんないけど、型抜きする時とかはやるかな。
型抜きっていうのは、「この服と同じ形でパターンひいて下さい」っていわれて、渡された服のパターンをとること。 既に立体になってるもののパターンを、平面におこすんだけど、こういう依頼って実は結構多いのよね。 パンツとかシャツとかコートとかは何とかなるけど、ジャケットとかは難しい〜〜。
この話続けたいんだけど、長くなるからまた今度ね。
で、まず、シーチングに主要になる線を引きます。 今回は中心線と原型の襟ぐり。
生地に書く。これは中心線描いてるとこ。
シーチングって平織りだし目がそんなに細かくないから、慣れちゃえば縦糸に沿ってフリーハンドで「えいやッ！！」って一気に直線ひけるの。
で、襟ぐりは原型のライン写します。
前も同様に。 ついでに、平面上で何となくひいた線も、目安にするためにほんのりトレース。
そしたら、縫い代のような余白を少し残して、生地カット。
ボディーにのせます。 基準となる中心線から合わせる。
肩の所をピンで止めて前と後ろをつなぐ。
そしたら、IC（アイシー）テープ様登場。
線をひく要領で、テープでラインひきます。
前もね
そしたら、そーーっとはずします。
後ろもね
そしたら、紙乗せてー、線を写す
ハイできた
でもね、これで終わりじゃないの。 パターンチェックしないとダメ。
なぜかというと、この状態ってまだまだ正確じゃないでしょ？ 今回は縫い合わせる所が肩しかないけど、長さがちゃんとあってるか、とか、線が綺麗につながるか、とか手直しします。
これで、ひとまず土台の布完成。
次が厄介なフリルだよーー。 皆目検討がつかない＆フリルはセンス、っと言う事で、フリルの生地を何枚かカットして、試してみます。 うまくいくか不安〜〜〜。
デザイン画見ながら考えて、長さ（幅）２０cmの円フリル作ってみることにした。土台の衿幅（フリルを付ける所の長さ）が１３㎝位だっから、円周が１３㎝くらいになるように直径を決めて、円を描きます。
計算の仕方が分かんないって？？ 習ったでしょ！？小学校で！！ 調べて！考えて！！自分で！！ って、意地悪なこと言わないよ。
直径✕３．１４＝円周 でしょ？ だから、
円周÷３．１４＝直径 になるってことよ。 つまり、
円周を１３cm位にしたいわけだから、１３÷３．１４ ってこと。
あとは大体でいいよ。端数とか。 だって、衿に乗せるフリルなんだから。５ミリ多かろうが少なかろうが、大したことじゃないのよ。
計算したら直径４cmだったけど、ちょっと小さすぎて裁断しずらそうだから、直径５cmにしてみた。 つまりは半径２．５。そのあとで、半径２２.５cmの円をかけばよい。
大きな円の描き方、基礎科の時に教えたよね？ 紙と鉛筆と目打ちと定規があればできるでしょ？ ワタシはこの方法、子供の頃父に教えてもらったんだけど。
そしたら裁断
さっきの土台のトワルを綺麗にカットしてもう一度ボディーにのせます
そしたら、フリル布を止めてみます
ドレープが綺麗に出るように、ちょっと切り込みを入れます
これはねーー。 もう、センス。っていうと身もフタもないけど、ほんとそうなの。 正解がないから。イメージに合うような形がでるまで、いろいろ試してみる。
ちなみに、円のカーブをむりやり直線にすると、ドレープが出ます。
あとは、所々タックでたたんでみたり、乗せる方向変えてみたり、とにかく試す。 うーーん。なんていうのかな？ 生地と会話する、っていうの？ 生地とたわむれる、って感じ？ しらんけど。。
幅２０㎝フリルだけだと強弱が出ないので、幅１０cmのフリルも２枚作ってみた。 で、１枚のせてみた。
更にもう一枚
あ。 いいんじゃない？ 結構イメージ通りっていうか。
ただ。。
これ、シーチングだからいいけど、オーガンジーだったら扱いが大変そう〜〜。 泣いちゃうかも。
ちなみに、シフォンみたいなハリが全くない生地で同様にフリル作っても、こんなに生地が立たないので注意よ。
とまぁ、こんな地味ーーな作業をひたすら続けて、パターンひくのです。
はぁ〜あ。