3着目はフレアスカート。
タイトスカートの原型にあるウエストダーツを、パターン上で閉じ、裾へ逃しただけの単純なパターンです。
だからあんまりフレア分は多くないかも。
もっとドレープを増やしたかったら、更にすそ周りの分量を増やす必要があります。
っていったって、画像がなければ分かりにくいよね。。
まぁ、今回は作り方の手順、って事でパターンについては省略。
フレアスカートのパターンのひき方はこちら
今回のスカートの仕様は
センターバックにコンシールファスナー開き。
ウエストは見返し始末となっております。
ところで(早々に話がそれますが。)今回、セミナー用のサンプルってことで
材料は支給されたんだけど、生地はデニム。
ただ、ギャザースカートやフレアスカートと、パンツの生地の厚みがおんなじって、そんな訳にはいかないよ〜、厚手と薄手の2種類ないとさ。
ってお願いして、2種類用意してもらいました。
もらったんだけど。
生地の分量が足りなかったらしく、フレアスカートも厚手生地で作って下さいとのこと。
何じゃそりゃー。 ギャザースカートは絶対薄手で譲れないとして、だからってフレアスカートを厚手で作ってフレアが綺麗に出るわけ無いじゃん! 生地が足りないって、なめとんのかーー!
って、つい言わなかったけど。
言葉が乱れましたわね。失礼。
まぁ、どんな出来になったって、ワタシの責任じゃないもんね。
きーじーのーも・ん・だ・い!
ってわけでスタートでーす。
まず、コンシールファスナー縫い。
いきなり山場!
ここを超えたらもう出来たも同然。 ほんとよ。
伸び止め→粗ミシン→アイロン ここまではフツーのファスナーと一緒。
復習も込めてどうぞ。
縫います。ファスナー止りまでは粗ミシン、そこから裾までは普通ミシン。 止まり部分で返し縫いを忘れずに。ほどけちゃうから。
そしたらコンシールファスナーを付けていきます。
縫い目線とファスナーの務歯の中央が合うように乗せます。
ファスナーの表裏を間違えないように、画像のように乗せます。
位置が決まったら、ピンで止めますが、表地まで通して止めないように注意。コンシールの意味がなくなっちゃうよー。
縫い代だけに止めていきます。
んで、ここが最大のポイント。ファスナーの止まり部分。
コンシールファスナーって、22cmとか56cmとか中途半端な長さで売ってるの、何でか知ってる??
今回、ファスナー止まりまでの長さは20cm。
だから2cm余るのです。 でもこの余りがないとダメなの。
コンシールの特徴の1つは、止まりの金具が上下にスライドし、自分で長さを決められますが
この金具を最大限まで下げておきます。(たまに、勢い余ってそのまま外しちゃってビックリするよね。しない?)
でも縫うのはファスナー止まり位置の20cmまで。ピンで止めるのも20cmまで。
で、ここで粗ミシンをほどき、スライダーを下げます。
2cm余ってる隙間からスライダーを通して、下げられる所までさげておきます。
エイってひっぱる。
ふーー。これでもう安心。
あとは縫うだけだから、ちょっと休憩してもOKよーー。
こんなふうになってます。
何度も言うけど、身頃まで止めない。 縫い代にだけ止めつけますよー。
じゃ、コンシールファスナー押えの登場〜。
100円で売ってるプラスチックのではなく、ケチらずに金属製のを使うべき!
たまにしか登場しないコンシール押さえに2000円だなんて、ちょっと勇気がいるけど、
それに匹敵するクオリティーになるんだから、安い安い〜。
弘法大師だってきっと、いい筆買って字書いてたはず。
では縫います。
身頃をよけて、縫い代に縫い付けていきます。
押さえにはこんな風に右コースと左コースがあるので、片方に務歯がハマるようにセット。
中央の仕切りで務歯を起こすようにしながら縫います。
で、ファスナー止まりまで来ました。
2cmの隙間があるから、縫い止まりの位置も見えます。
2cmの隙間があるから、スライダーも邪魔になりません。
2cmの隙間があるから、止まり位置ギリギリまで縫えちゃう。
なんかの歌詞みたいだけどね。
この2cm分を考えた人って天才なんじゃない?
もう片方も同じように縫って、最後スライダーを上げたら完成〜。
たまにね。出来上がってみたら、身頃にまでステッチが入ってた、って人がいるけど、それは間違いなので残念ながら最初からやり直しです。つらい事実だけど。
もー、ここまで来たら後は楽。
前身頃と後身頃を中表に重ねて両脇を縫います。 その後は割アイロン。
身頃が出来たら、次は見返し。
身頃と同じように脇の部分を縫い合わせ、前見返しと後ろ見返しをつなげます。
身頃のウエスト周りに、中表になるように見返しを重ねあわせます。
生地端を合わせてピンで止め、ミシン縫い。 見返しの両端はこんな風に、縫い代分を折っておきます。
縫ったら見返しの縫い代だけ倒してアイロンし、表に返します。
ここは丁寧に。
縫った所をしっかり返します。
本当なら、裾縫いして仕上げます。フレアがやわらかく出るように、面倒でも手でまつり縫いするのが服への優しさよ〜。
でもね。
アイロンで裾上げしただけでもう、フレアが死んでるの〜〜〜。涙
だから言ったんだよ〜〜。厚手じゃフレアが出ないってーー。(言ってないけど)
折ったら生地は硬くなる。 ステッチ入れたら更に硬くなる。。
不本意だけど、裾は折らずに仕上げることにしました。
なんかもう、最後のほうピンボケしちゃってるけど、やけくそになってないよ。
コメント
yucaさま
こんにちは。
たびたびオジャマします。
今日は生地とフレアーで悩んでて…質問をさせていただいてもよろしいでしょうか?
ウエストベルトのギャザースカート、くったりリネンでも作って、いい感じだったんです♩
それで今度は秋冬用の生地で作ったのですが、少しハリのある生地だったみたいで、フレアが全然キレイに出てくれないんですΣ(・□・;)
0.5ミリ厚ですが、ちょっとシッカリなのがダメだったみたいです>_<
こちらの記事も拝見してたのに、私のバカ〜!と後悔。。。
裾の折り返しを長めにとってもダメなものはダメでしょうか?
また、秋冬用で落ち感のある生地を探すのは難しいですか?
お手すきのときで大丈夫ですので、教えていただけると助かります。
たびたびで申し訳ありませんが、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
ミルクティー様
いつもご覧頂き、本当にありがとうございます!
ブログを参考にして頂けてとても嬉しいです!
今回はフレアスカートに挑戦なんですね。
フレアスカートはシンプルで簡単に思えますが、綺麗なフレアを出すのは実は結構難しいのです。
生地が厚めでも、織りがゆるくて柔らかければフレアは出ると思います。
逆に、さほど厚みはなくても織りがきつくてハリがありすぎるとかたく仕上がってしまいます。
同じ生地名でも、糸の太さや素材によって表情がかわるので(例えば同じサテンでも、ポリエステルサテンと、アクリルサテンでは風合いが全く違います)
一概にコレ!とは言いにくいですが、
ベーシックにツイード辺りは柔らかく扱いやすいです。
ただ、織りがゆるいので若干ほつれやすいのと、歪みやすいので、ウエストの縫い代に薄手の伸び止めテープを貼ると寸法通りに仕上がり、型崩れも防げます。
あとは参考までに、平織りよりも綾織の生地の方が一般的に落ち感があり、ドレープが綺麗に出やすいです。
生地を探す際に、少し参考にして頂ければ!
あと、裾始末は面倒でも2つ折りで手まつりが良いです。
ブログにも書いてあるのでご存知かもしれませんが、折れば折るほど、ミシンで縫うほど、かたくハリが出ますので☆
折り幅は、フレア分量があまりなくて裾のカーブが緩ければ4cm位でもいけると思いますが、あまり幅広になると折った時生地が余ってきてしまうので、3cm位が無難かもしれないですね。
ウールが入っていればアイロンが効きやすいので、少し位生地が余ってきてもアイロンでころせます。
長くなってしまって申し訳ありません。
私も未だに服を作る度に「こんなはずじゃなかったのにー!」と、仕上がりに戸惑うこともしばしば。
ただ、実際に生地を扱って作ってみる事が何よりの経験値になるので、いずれデザインに適した生地を見極められるようになると思います!
最後に、生地を選んでいる時に、少し長めに生地を手に取り、生地を寄せてみたり垂らしてみたりしながらイメージしてみることもオススメです。
明確なお答えになっていなかったかもしれませんが、またいつでもご質問下さい!
yuca さま
こんにちは。
今回もとっても詳しく教えていただき、ありがとうございます♩
本当に感謝です!
フレアスカート、思ったようなフレアにならず難しいです〜>_<
生地が厚めでも、柔らかければフレアは出るものなのですね!
今回はせっかく薄手を選んだのにハリがあるためか上手くいきませんでした。。。
ツイードか綾織、探してみます☆
それと、ウエストの縫い代に伸び止めテープを貼るのはナルホド〜!でした。
実は柔らかい生地を縫うのがニガテなのです。縫い目がグニャグニャになっちゃって(^◇^;)
裾始末ははじめはミシンでダダダッとしてましたが、こちらのブログを拝見するようになってからは2つ折りで手まつりでするようにしてます。
折り幅は3cm位が無難なのですね。
いつかサーキュラースカートにも挑戦したいですが、裾の折り返しで生地が余って私の手には負えなくなりそうです(笑)
たくさん教えていただき、スゴくスゴく勉強になりました。
いつも本当にありがとうございます(o^^o)
ミルクティー様
こちらこそ、コメントに対してご丁寧なお返事を頂き、ありがとうございます!
フレアスカートやサーキュラースカートの裾の縫い代を折り返した際、生地が余ってくる感じ、分かります?笑
ビシッと綺麗に仕上がらなくて、最後の仕上げで私はちょっと残念な気持ちになります。。笑
縫い代の生地端から5mm位の所に粗ミシンをかけ、少し糸を引くとギャザーが寄るのですが、
フレアやサーキュラースカートの裾を仕上げる時、生地が余ってくる脇の辺りにこの粗ミシンをかけておくと均等に生地が寄り、綺麗に仕上がります。
まつったあとにほどいてOKです。
パッチポケットで底が丸くなっている時にもこの方法を用いたりします。
文だとちょっと分かりにくいでしょうか。。
近々ブログでアップしますね!
またお役にたてるような内容を紹介できるようにがんばって更新します。
これからも宜しくお願い致します!
yucaさま
分かります〜!
裾が円だと、だんだん生地が余ってきますよね。
折り目や縫い目はピシッとバシッとしたい性格なので、私にサーキュラースカートは無理かと…(笑)
これからもブログを楽しみにしています♩
頻繁にアップするのは大変だと思いますので、マイペースでなさってくださいね〜(o^^o)
ミルクティー様
ありがとうございます〜!
これからもちょこちょこと更新しますので、気長にチェックして下さいm(_ _)m
ご質問は励みになりますので、いつでもまた宜しくお願い致します!
こんにちは。
久しぶりにコメントさせていただきます。
と言っても、ブログはずっと拝見していました。
独学で分からないことだらけの私には、とっても勉強になりますm(__)m
今日はまたまた質問させてください。
ウエスト切り替えのワンピース(後ろコンシールファスナーあき)のスカート部分だけに裏地をつけたいのですが、どこをどうすればいいのかサッパリ分からなくて(◎_◎;)
表地にファスナーを付けて完成させてから、裏地をとりつけるのでしょうか?
でも、そしたら、ウエスト部分はどうすれば??
とギモンだらけですので、ご指導をお願いいたしますm(__)m
もちろん、お手すきの時(はない…かもですが)で構いません。
よろしくお願いいたします。
ミルクティーさま
こんにちは!お久しぶりです。コメントありがとうございます!
そうですねー、上手くいくか縫って試していないので、もしかしたら間違っているかもしれませんが、
①表地の上を仕上げる
②表地のスカートを仕上げる
③裏地のスカートを仕上げる
④②と③のスカートを、出来上がりの状態(外表)に重ね、ウエスト部分で粗ミシンで固定
⑤上下を縫い合わせ(ウエストのハギの縫い代にロックかける場合はここのタイミングでロックする)
⑥ファスナー付け(スカート部分は、表地と裏地をセットにして縫う
⑦裾など仕上げ
スカートを2枚セットにしておいて、一枚の生地と見立てて縫っていく方法です。
良い点は簡単なところ。
難点はファスナー部分の仕上がりが、裏無しの時のような仕様になるところ。あとはウエストハギの部分が少し厚くなるので、生地によってはファスナーが付けにくいかもです。
他にもやり方があると思いますが、文面で簡単に説明できる方法としてはこのやり方が1番簡単かなぁ??と思います。
別の方法を思いついたらまたコメントしますね!
こんにちは。お久しぶりです。
初めてコメントさせていただいた時はゴムスカートしか作れなかった私でも、yuca先生のブログのおかげで、コンシールファスナーをつけれるようになりました♩
そして、早速のお返事をありがとうございます(o^^o)
スカート2枚をセットにして、1枚の生地に見立てるのですね!
思いつきませんでした!
良い点は簡単なとlころ、というのも嬉しいです。
次のワンピはこの方法で作ってみますね☆
いつもありがとうございます(*^^*)
ミルクティーさま
すごい!上達しているのですね〜〜!
いつも読んで頂けて嬉しいです。
最近あまり更新できていなくて残念なのですが、少し余裕が出来たらまた記事書きます。
上記の方法で恐らくは縫えると思います。
補足としては、②と③の時に後ろ中心は縫わずにおいて、④の時に表地と裏地を重ねたあと、2枚セットにしてロックをかけると良いと思います。
2枚ロックの時に生地がずれそうなら、あらかじめ粗ミシンで固定してからロックでも大丈夫です。
その後、上の身頃と縫い合わせ→ウエスト縫い代をロック→ファスナー止まり以下を縫い合わせ→ファスナー付け
みたいな感じです。
そうなんです〜上達しました♩
yuca先生のおかげです(o^^o)
初めてコンシールファスナーをつけた時は、yuca先生のブログとにらめっこしながらの作業でした(笑)
④の時に表地と裏地をセットにしてロックなんですね。
ツルツルの裏地を縫うのはまだまだ苦手です。
練習します〜!
いつも丁寧に教えていただいて、ありがとうございます(*^^*)
これからもブログ楽しみにしていますね♩