ご質問の回答

でね、こっちが本題でして。

裏袖のパターンのひき方の記事にご質問頂きまして。

「表パターンより袖口を2センチ削って肘線のところで1センチ伸ばすのはなぜですか?」

返信でも書いたけど、

・表パターンより袖口を2cm削る、っていうのと

・肘線のところで1cm伸ばす、っていうのはそれぞれ意味が違ってて

まず表パターンより袖口を2cm削る訳は、一般的なコートとかジャケットの裏地って、裾の位置が表地の裾よりも上になってるんだよね。

こんなふうに。

ウチにあったコート↓

袖口の裏側↓

身頃の方も↓

裏地がふき出してきたり裏地がすぐに見えちゃったりするので、大体こういう風になってる。

なので、表地の裾位置より2cm上に裏地の裾位置が来るよう、パターンを引きます。

※ちなみに2cm上っていう決まりはなくって、3cm上とか4cm上くらいの事もあるかな。

で、肘で丈を1cm伸ばす訳は、裏地には伸縮性が全くないので、表地と同じ丈で仕上げちゃうとどうしても突っ張っちゃうんですよね。

「表地も布帛(ふはく)で伸縮性ないですけど?」って思うかもしれないけど、織りが緩かったり、織糸が柔らかかったりして、縦経に伸縮皆無の裏地よりは多少生地に動きがあるというか。

なので、その不足分を補う為に丈を伸ばします。

「いやでも袖口で1cmのキセ入れますよね」

っていう人もいるかもだけど、これはまぁ体の動きに対応させる為ですかね。

肘曲げたり腕伸ばしたりする時の体の動きに対応させる為に、袖口や身頃裾に1cmのキセを入れます。

図で描くとこんな感じ↓

というわけで以上なのですが、解決しましたでしょうか。。

更に疑問点があれば他の方でもコメントください。

ではまた〜

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コメント

  1. ルル より:

    yuca先生
    記事に取り上げてくださりありがとうございます。
    返信が遅くなり失礼いたしました。

    肘線で1センチ下げるのはキセとのご回答を受けて、やはりパターンは繊細だと心を改めました。
    2センチ削って1センチ下げるなら1センチだけ削ればいい。
    でも肘線で1センチ下げるのと微妙にラインが変わります。
    これこそがプロの技ですね。
    これまで私なりに服を作ってきて、今年はひとつステージを上げるのが目標です。
    そのひとつが裏地パターンです。
    ひとつひとつの工程を丁寧に仕上げて裏地付きのカッコいいトレンチコートを作ります!
    あー、言っちゃったっ!
    ライブ配信も楽しみにしています♪

  2. yuca より:

    ルルさま
    こちらこそ、ご返信頂きありがとうございます❣️
    コメントに、
    「肘線で1センチ下げるのはキセとのご回答を受けて、やはりパターンは繊細だと心を改めました。」
    との文字がありましたが、肘線で1cm下げる(丈を伸ばす)のはキセを入れる為ではなくて、単純に袖丈を伸ばす作業です。

    袖口のキセ分は、それとはまた別に縫い代部分で加えていきます。

    ・肘線で丈を伸ばす訳→表地のしなやかさとか、織りの動きなどに対応させる為の丈のゆとり分

    ・袖口にキセを入れる訳→体の動きに対応する為のゆとり分

    という感じです。
    もし伝わりにくければ、記事を少し加筆修正しますので遠慮なく仰って下さいね。
    これからも宜しくお願い致します。

  3. ルル より:

    yuca先生
    キセではなくゆとりですね。
    袖口のキセ分は縫い代部分で加えるとの解説に合点がいきました。
    十分伝わっております。重ね重ねありがとうございます。
    こちらこそ、これからも宜しくお願い致します。

  4. yuca より:

    ルルさま
    返信ありがとうございます!
    そうですそうです❣️伝わっていて良かったです?
    こちらこそ、度々すみません。
    また何かあればお気軽にコメント下さい。
    これからも宜しくお願い致します!

  5. BB より:

    ユカ先生こんにちは!
    ユカ先生のYouTubeのパターン修正見て、教えて頂きたいことを思いつき、
    関連しそうな記事見つけられない為こちらにコメントさせて頂きます。
    パターン本からスクエアネックの服を作った際、胸のところがパカパカするのですが、どのようにパターン修正したら良いでしょうか?

  6. yuca より:

    BBさま
    こんにちは。コメントありがとうございます!
    YouTubeもご覧頂きありがとうございます。

    ご質問についてですが、パターン本とは市販されている本ですかね。 使用している生地は布帛ですか?
    実際のパターンや着画像などを見てみないとアドバイスしにくいので、可能でしたらお問合せフォームから画像を添付して頂きたいです。
    宜しくお願い致します。

  7. BB より:

    ユカ先生こんにちは。
    いつも上手く伝えられずすみません、、
    パターン本は市販の洋裁本で、使ったのは布帛です。
    画像探しましたがあまり浮いている画像見つけられず、、そのパターンは周りもパカパカすると言っている子が多いのでやはりパターン修正が必要かな、と思ってまして。
    先日友達が、その子が通っている洋裁教室の先生たちは(脇のところを)つまんで直してると言っていて、どの辺りをつまんでパターンのどこを修正するのかな、と、ユカ先生のYouTubeのタイトスカート修正を見ながら思った次第です。正しいやり方というか正しい直す位置とか決まっているのかな、と思って。
    ですが、タイトスカート修正の方法でちょっとやってみたいと思います?

  8. yuca より:

    BBさま
    返信ありがとうございます!
    ご質問頂いたので、もう既にトワルか実際の服を作って着用した後なのかと思っていました?

    「脇の所をつまんで直していた」と書いてありますが、例えばシーチングで仮縫いした場合、浮いている所をつまんでそのまま作る場合はそのつまんだ所がダーツになります。なので、どこをつまむか決まりがある訳ではなく、ダーツが入っても不自然にならない位置で、なおかつ胸元の浮きが消える場所を選ぶ感じです。

    つまんだダーツの場所によっては、そのダーツを裾に逃してフレア分にする事も可能な事もあります。(その場合はダーツのないデザインになります)

    胸元が浮くと言うことは、描いたパターンに対して多分着る人の胸が大きめなのかと思いますので、ダーツを入れて立体的にしていく必要があるという感じです。

    実際にひいたパターンを拝見したり、着用した際どこがどの位浮くのかが分からないと、この位しかアドバイス出来ずすみません。

    長くなりましたが、平面上(パターン上)だけで服の不具合を修正していくのは限界がありますので、どんな洋服を作る場合もシーチングでトワルを作って試着し、浮きやシワなど修正していくのが1番早い方法です。

    ご参考まで。 これからもどうぞ宜しくお願い致します!