リブ襟についての質問頂きまして。
「寸法ってどうやって決めたらいいですか?」
過去にリブについて書かなかったっけ??
って思って読み返してみたら、
その時、襟について書いてなくって。すみません。
今日はリブの襟のパターンについてです。
こういうやつ↓
なんだけどさー。
いつもいつも言ってるように、どういうデザインでどういう生地使うのかとか、襟の高さ何センチにしたいとか分からないとワタシもアドバイスのしようがなくって。。
でもまぁ、気持ちは分かるけどさ。
という事で、完成パターン。
こんな形になります↓
どうやってひくかというと、まず計算から。(ヤダとか言わない)
前身頃の原型↓
後ろ身頃の原型↓
使用する身頃がどういう形か分かんないので、
ひとまず適当に襟ぐり描きますね。
前身頃↓
後ろ身頃↓
ブルゾン作るって言ってたから、襟ぐり少し大きくしました。
襟ぐり描いたら、何センチあるか測っておきます。
前身頃→14.4cm
後ろ身頃→9.8cm
でね。
リブって伸びるから、同寸で襟作ると絶対リブが余ってきちゃうの。
なので、80%〜90%の長さにしておいた方がいいです。(襟の方を短くしておくって事)
例えば今回は前の襟ぐり寸法が14.4cmだったんだけど、それに0.8かけたり0.9かけたりする。
「0.8?0.9?どっち!!」
って思う?
ワタシも思う。
こればっかりはねー、なんとも言えないんです。
何故かというと、リブの伸び率が物によって異なるから。
例えばこれ、ウチにあったリブなんだけど、
①
②
①と②じゃ、伸び方とか厚みとか全然ちがうでしょ?
あまり伸びないリブなら、襟ぐりと似た寸法にしておかないといけないし
結構伸びるリブなら差を付けちゃっても大丈夫だし。
とまぁ、そういう訳なんだけどそれだと話が終わっちゃうのでひとまず今回は0.8(80%)の長さで作ってみます。
つまり、
前身頃の襟ぐり→14.4cm ×0.8=11.5cm
後ろ身頃の襟ぐり→9.8cm ×0.8=7.8cm
という事で襟のパターンいきます。
※衿の高さはお好みで。今回は4cmにしてます。(ちょっと高いかも。)
色々なひき方があるけど、ひとまず今回は前身頃の襟ぐり線を写します。
そしたらカーブの終わりのポイント(右端)から前の襟寸法をとって合印入れます。(①)
その後、後ろ襟寸法をとって新しい後ろ中心線を描きます。(②)
これを両身のパターンにします。
まず裏返して、
線をなぞり、
紙を折って
線をトレースします
これを後ろ中心線で更に折ってパターンカット
というわけです。
でもこれ、服にしたらどういう形になるのか気になるよね。
ワタシはほぼ必ずトワル組むので、今回もトワル組んでみます。
リブ生地裁断したところ↓
こうやって半分に折って身頃に縫い付けます↓
身頃に仮留めしたところ↓
これはこれでいい感じ。
なんだけど、襟まわりを見てみて、↓
「首に沿っててシャープな感じで好き」って人もいれば
「なんか直線的でやだなー」って思う人もいるよね。
あとはもう、好みの問題ってやつ。
もう少し首から離した感じに(スタンド気味に)したい、って場合は
襟の寸法を襟ぐりと同じ位の寸法にして、前の部分を少しイセ気味に縫うといいよ。↓
あとは、もう少し曲線的にしたいって場合は↓
ここの部分を少し膨らませたカーブにします↓
あとはもう、生地やデザイン、好みによるので
残布使ってトワル組んでみるといいとおもいまーす。
ご参考まで。
ではまた〜〜
コメント
こんばんは、yuca先生。まさに今カットソーの襟ぐりのパターンを引いて作ったばかりでこの記事を読みました。私のは普通のTシャツカットソーだったので共布で85%で大丈夫でしたが、本当にこれ悩ましいです。
リブ布でで作るからと75%にしたら見ごろに変なギャザーがよってしまったり、逆に多すぎるとビローンとして余り過ぎなんてことも。見ごろの布と襟リブの相性もあるのでしょうか。リブの伸縮率の違いで明暗が分かれるような気がします。でも一番目立つところなので失敗したくないです。今回はジャケットの衿でしたが、目から鱗がいっぱい。毎回勉強になります!
mutsuさま
こちらにもコメント頂きありがとうございます❣️
リブの種類が沢山なのに加えて、身頃の生地を何にするかにもよりますから、いきなり予想するのは経験がいりますよね。 私も分かりません。笑
その都度試して、ですね。
衿の場合は80%だと結構伸ばすことになるので、そのくらいが限度かな、と思いますので
私の場合はそこ(80%くらい)を基準にして、あとは生地やアイテムごとに調整し、最後はやはり簡単にでもトワルを組んでみます。