先日アップした
「シャツ裾などの三つ折り始末」という動画。
ご覧いただいた皆さまありがとうございます。
そこでコメント頂きまして。
「反対向きのカーブを縫おうとすると端が立ち上がってしまうのですが
何かコツはありますか?」
動画では主に「アウトカーブ」(膨らんだカーブの縫い方)について
説明してました。
インカーブ(へこんだカーブ)を縫うと生地端が立ち上がっちゃう、って事も結構あるよね。
こんな感じ?↓
アウトカーブの所はねじれ、インカーブの所は立ち上がっちゃう。。
ぴえん!!(←うざい。。)
三つ折り始末する時、カーブの形や生地、アイテムやデザインによって折り幅を考える必要があります。
シャツとかだと、5ミリ位?
本や市販パターンで
「1.5cmの縫い代で三つ折り始末」(←つまり7ミリ位の三つ折りになる)
とかって書かれてる事もあるようだけど、場合によっては太すぎるかも。
という事で、市販のシャツを色々見てみる事にした。
1つ目↓
前裾と後ろ裾だけど両方ともアウトカーブ気味。
そして折り幅は7ミリでした。
2つ目↓
ややインカーブ入ってます。折り幅は5ミリ。
3つ目↓
これも同じ位のインカーブ。幅はやっぱり5ミリ。
最後↓
これが1番インカーブ入ってるかなぁ??
ちなみに折り幅は5ミリでした。
というわけで、このシャツの裾の形に近い形でパターンをとって、シーチングで試してみます。
縫い代は、1cmと1.5cmの2種類つけて裁断しました。
まず1.5の方。
7ミリで折ってアイロン。
インカーブの所、もう明らかに突っ張ってる感じ。。
こういう場合はもうすでに無理そうだなぁ。。と予測し
可能なら5ミリ幅の三つ折りに変更したほうがいいです。
「どうしても7ミリ幅で縫わなくちゃいけない事情があるんですっ!」
という場合。(どんな事情さ。笑)
そういう場合は、そっと切り込みを入れる。
画像よりもう少し折り目に向かって切ってもいいかもだけど
折り目ギリギリまで切っちゃうと角張るのでご注意。
あと、透ける生地には不向きです。
これは切り込まずに縫った方↓
アイロンしてもやっぱちょっとつっちゃうよね。
シーチングという生地も原因かも。シーチングって良くも悪くも
正直者だからさー。
「無理なものは無理です。え?何がですか?」
みたいな感じで融通が効かないんだよね。イセも入りにくいし。
もう少し目のゆるい生地とかソフトな生地だと多分いけると思う。
これは切り込み入れた方↓
慣れてきたのもあって、割と綺麗に縫えました。笑
次、こちら。1cm縫い代の方↓
5ミリで折ってアイロン
もう、この時点で余裕である。
縫います。
特に何も気にしなくても綺麗に縫えました。
もちろん、アウトカーブ部分はイセ気味に、インカーブ部分は伸ばさずに。
生地端が立ち上がってきちゃう原因としては
・カーブの形や生地に対して折り幅が太くてつってしまう
・そのつった部分を無理に引っ張って縫っている
というのが原因のように思われます。
解消法としては
・折り幅を細くする
・透けない生地なら少し切り込みを入れて縫う
などが考えられます。
良ければご参考までに〜。
そして、YouTubeチャンネルの方では登録者数も500人を超えまして、本当にありがとうございます!
声が小さめなので(笑)、もう少し張り気味でがんばります。
ではまた〜〜。
コメント
あのキンコンカンコンと先生の「はい」って言うの、大好きです。時々出てくる曲がったまち針も大好き❤です。
ザネリさま
こんにちは!コメントありがとうございます❣️
そんな風に言って頂けてとても嬉しいです!
曲がった待ち針は処分しないとダメですね??
ブログも動画もご覧頂いて、本当にありがとうございます。 またちょくちょくとアップしますね!
こんにちは!ブログ・YouTubeチャンネル楽しく&勉強させていただいています。
先生の自分突っ込みがたまらなく面白いです(^^)
北海道に住んでいますが、最近寒くなってきていてコートとかオーバーを作りたいと思っています。見頃を展開してからのラグラン袖の製図の仕方を教えてください!よろしくお願いします。こちらは初雪降りそうなぐらい寒くなってきています・・
有里男さま
こんにちは。コメントありがとうございます❣️
ブログと動画をご覧頂きありがとうございます?♀️
自分ツッコミは、普段の授業で培われました。笑
ラグラン袖、との事ですが、生地やデザインによってひき方は様々で。。 端的に説明する事が難しいのです。
過去にもラグラン袖の質問を頂きましたが、私の力量が足りず申し訳ありません。
例えばトワルなどがあって問題点が明確になれば、回答できるかもしれません。 的確な回答が出来ず申し訳ありません。
北海道にお住まいなのですね!場所によってはもう雪の降る季節ですよね。
くれぐれもお気をつけてお過ごしください。
これからもよろしくお願い致します。
こんばんは。今回の記事もとても参考になりました。カーブを縫うコツがとてもよくわかりました!!同じようなことが襟ぐりのカーブでも発生することがあります。見返し始末でも、バイアス始末でも薄手の布で起こってしまいます。同じ原理なのでしょうか?
裾の解決法は今回の記事でもうばっちりですが、襟はいかがなものでしょうか。
mutsuさま
こんばんは!コメントありがとうございます。
見返しの場合は身頃の衿ぐりと同じカーブの形をしているので伸ばしやイセなどは不要です。
パイピング始末などをする際、バイヤステープは衿ぐりのカーブに対して直線なので、
普通のパイピングならインカーブは少し伸ばし気味で、
裏パイピングならイセながら縫います。
ちょうど動画であげますので、良ければ参考にしてみてください。
ありがとうございます!参考にします!