短冊あきの縫い方

はい。

えーー、先日いただいたご質問。

「ブラウスの前あきの付け方を教えてください」

ってことで、

てっきり前立ての事かと思って記事書いたんだけど

その後画像が送られてきて、

短冊あきだった。。。

昨日のブログの最後でも書いたけど、予感が当たった。笑

この画像の短冊あきは止まりから下が長いけど、

まぁ、構造は昨日のイラストと一緒なの。

という訳で、今日は

「短冊あきの縫い方」です。

では早速、

「縫い方を知るには?」

そう。

「まずパターンから。」

ではまずパターンです。

前身頃↓

あき止まり位置を決め、

その下1cm〜1.5cmの所に切り込み止まり位置(今回は1cm下にしました)

で、短冊位置書き込み。

今回は出来上がりが3cm幅になるようにします。パターンは半身なので前中心から1.5cmの所に線引いてます。

短冊布の長さは普通はあき止まりから3cm下とかが一般的だけど

今回頂いた画像の短冊布が結構長かったので、少し長めにしました。

出来上がった時のステッチ位置↓

これを元に短冊布のパターンひきます。縫い代部分は全部1cmです。

向かって右側の丈が短い方。 下端の位置は切り込み止まり位置と同じ長さにしてください。

裁断&印つけ

あき止まりではなくて、切り込み止まり位置に印つけてください。

でね、短冊布の方なんだけど、パターンは左右同じパターンでできるので1枚でいいんだけど、、。

こんな風に↓

いつもの調子で外表とか中表で裁断しちゃうと、

左右対称で向き間違っちゃうから。(←間違えた)

こちらが正解↓

なので、裁断する時はこんな風に表&表で裁断してください。

絶対間違えたくない人は、左右同じだけど左右のパターン作れば間違いないです。

今日は説明しやすいように、左右のパターン作って生地の色も変えたから。

更に、この後のアイロン用に、かぶせアイロンする側を書いておくといいよ。

ではまずアイロンです。

そう、いつものアレ。

1mmずらす↓

左短冊も同様に、

1mmずらす↓

できたところ。

短冊の下端は左右とも折ってアイロン、

なんだけど、今回は左短冊(下側になる方)はロック始末にしました。

はい。ではいよいよ本縫いです。

まず身頃。前中心のノッチから、

切り込み止まりの印まで、捨てミシンかけます。

短冊布登場。

まず出来上がりの向きに乗せてみて、

開いて縫います。

で、この短冊布を置く位置なんだけどね、出来上がりの折り目の幅が短冊布の幅になるように置くので、

短冊布の幅によって、隙間の幅が変わるから。ご注意。

今日は0.5cmあけてます。

縫いますね。

これもまた、折り目より少し生地端側の、いつものアレです。

ここまで縫って↓

左短冊も縫います。

ここまで↓

そしたら捨てミシンの所切って

右身頃(青い方)よけて、左短冊縫います。

返して、

出来上がりに整えて、

生地端の方にステッチ。

その後身頃側ステッチ

両サイド縫ったとこ

次、右短冊布。

同様に返して、

出来上がりに整えて、

途中までステッチ(返し縫いなし)

身頃側もステッチ(返し縫いなし)

ここまでの様子

では仕上げ。

このように出来上がりに整えて、ピンで留めます。

赤ピン→あき止まり位置

白ピン→切り込み止まり位置

全部通して最後ステッチかけるんだけど、最初、縫い目に少し重ねて縫い始めてね。

ぐるっと続けて縫ってきたら、最後はヤスリ定規代わりにするといいよ。

完成

めくったところ

裏側

めくったところ

つーわけで終了です。

おつかれっしたー。

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コメント

  1. 松本一美 より:

    こんなに大変な作業を
    私の拙い文章力から
    取り上げて頂き本当に
    感謝しかありません。
    何度も練習して先生の
    ように綺麗に縫えるように
    したいと思います。
    ありがとうございました。

  2. yuca より:

    松本一美さま
    こんばんは!コメントありがとうございます❣️
    そう言って頂けるととても励みになります☺️
    今後の参考にして頂けると嬉しいです。
    これからもどうぞ宜しくお願い致します!

  3. かまくら より:

    yuca先生

    短冊開きというのですね。言葉を知らないと、探す時間がかかること。やっと辿り着きました。
    前に綺麗な片玉縁ポケットの作り方を参照させていただいてから、本当にちょくちょく先生のサイトにお世話になっています。今日まで剣ボロの作り方を参照していて、剣ボロと同じやり方でいいのだろうか?でもちょっと違う、、、と「前立て」という言葉から探し始めて辿り着きました(笑)。
    今は「きちんとしたもの作るの初心者」なのに、シャツ作りに夢中です。昔買うだけ買って開いたこともなかった本を使って自分で型紙を作るところから始めているのですが、作っては、次は違うところを直す、でも直したはずが前となぜか同じサイズ、などという富士の樹海を彷徨っているような気分になっています。とりあえず、今回の短冊開きを何度も復習しながら前見ごろを一枚の生地でシャツを作ってみます。
    先生のブログは丁寧で、綺麗に出来て、本当に有難いです。これからもいろんなページを検索しながらお世話になっていきたいと思います。
    有難うございました。

  4. yuca より:

    かまくらさま
    こんにちは!コメントありがとうございます❣️
    記事がお役に立って良かったです。
    ディテール名を知らないと、検索するのも大変ですよね。
    改めて考えてみると、洋裁用語やディテール名って変わった名称が多いですしね。
    短冊あきもそうですが、イッテコイ始末とかも、初めて聞く人は「?」ってなると思います。
    今はカラー写真も豊富な部分縫いの本とか、動画とか沢山あるので、また色々調べてみてください。
    あと、縫い方はその人や本によって様々だったりもするので、混乱せずに自分が一番やりやすい方法を色々試してみるのも楽しいです。
    また何かあればコメントください。
    これからもどうぞ宜しくお願い致します。