コンシールファスナーあきで裏地付きの服を作る時、
縫い方もそうだけど、パターンがよく分からない、って人いますか。
本とかいろいろなサイト、説明する人によって様々だから混乱するんだと思うけど
構造とか仕組みを理解してしまえば、
なんだ、全部一緒なんじゃん!
ってことがわかると思う。
かく言うワタシも、ここのブログ内やスカート本でいくつかやり方説明しているので(汗)
ちょっとまとめようかとも思い、本日書いてます。
縫い方を知るにはまずパターンから。
パターンを知るにはまず構造から。
というわけで、本日はこの方。
コンシールファスナー。
「こんにちは。 えっとー、体のサイズは長さ22cm、幅2cmです。」
寄り!
じゃなくて、幅! 2cm。
それでね、これが出来上がりの姿。(ごめん、シワシワで。。)
でー、どこの部分を縫ってどこが見えることになるのかというと、
片側で説明すると、帯端から2mmの所を縫うので、見える幅(くりぬき幅)が8mmになるわけです。(左右合わせたくりぬき寸法は1.6cm)
で、これを踏まえてパターンをみると、
まず表地の後ろ身頃↓
これの裏地↓
え? なんで反転するのかって?
ん〜〜〜。そこから説明するとなると、今日のブログ書き終わるの明日の朝になっちゃう。。(なりません)
パターンって基本的に右半分のパターンをひくの。 裏地は服の内側が生地の表側になるからさ、向き変わるじゃん? 分かる?
分からなかったら、裏地付きの服裏返してみて。 (注意:向かって右じゃなくて、着用した時の右側ね。)
ちなみにメンズパターンは左半分のパターンひきます。
え?何でかって?
レディースは右前、メンズは左前が一般的だからです。
話戻るけど、裏地パターン↓
で、先ほどのくりぬき幅8mmっていうのを考慮して、ここに書き込みます。
※3cm・・・ここの寸法は仕様によって1.5cmとかに変えたりするので(私は)絶対ではないです。
そこに縫い代をつけると、
余分を消して、
とまぁこんな風に、
既製服ではこういう縫い代の付け方してます。
でね、
このパターンに基づいて縫う場合、このように↓
帯端から2mmの所を縫うのに対して縫い代1cmな訳だから、
縫い代の見え幅は8mmになるよね。
あとは角縫いして、
さっきの画像のようにできあがるんだけど、(だから、シワシワでごめん)
さっきのパターンの段階で、↓
「なんかカクカクしてるしー、フクザツっぽいしー、縫い代の付け方間違えそうだしー。 っていうか、くりぬきって何?? っていうかムリです!」
という人。
そういう人は、こういうパターンにしちゃって。
えっ?!↓
縫い代ないように見せてるけど、この分↓がくりぬきになるのは変わらないので、
8mmの縫い代付いてることになるんです。
分かる?分かんない?
分からなくても、こういうパターンで縫う時も、さっきと同様に縫うので、
縫い代が8mmになってるから、縫い代の見え幅が6mmに変わります。
分かるかな。
ちなみにスカート本ではこの方法で載ってます。
縫い代の見え幅が8mmとか6mmとか、場合によっては「少し」とかそもそも寸法書いてない!って事もあってギョッとする時もあるんだけど、つまりはこういう仕組みになっているわけなのです。
常々書いているように、どういうパターンになっているのかによって、縫い方とか縫う寸法とか変わるので、連動して考えるようにするといいよ。
次回へ続く。