チェック柄って可愛いよね!
生地屋さんとかで見かけたら、
「あぁ〜〜!かわいいぃぃ〜〜!これでコートとかパンツとか、作ったらきっとかわいいだろうなぁ〜〜! うーーん、買っちゃお!!」
って買っちゃった事、ありませんか。
少し前、チェック柄って流行ってたから、
こんな調子でチェック柄の生地買って来る学生が多かった。
「ゆかさぁ〜ん、この生地かわいくないですか! 服になったらぜぇっったいかわいいですよね!」
と、ウキウキ楽しそうである。
しかし両身パターンをひく辺りから、じょじょにテンションがスローダウンし、
裁断の頃にもなると、もはや当初の笑顔が嘘だったかのように消え失せ、無心っていうか無表情っていうか。。笑
まぁ、いきなり柄合わせってのはハードル高いかも。
挫折する子もちらほらいる中、結構作業にハマって美しく仕上げる子もいるけど
皆最後には必ず、
「もう絶対チェック柄買いません!!」
と、口を揃えて断言するのであった。
まぁ、気持ちはわかるけどね。笑
ワタシもある程度仕事してきたので、こういう手間暇かかるのは百も承知、
なんだけど、
よりによって選んでしまった。チェック柄。。
今日使用するこの生地、買う時ちらっと見て
「チェックの織り柄入ってるのかなぁ? でもボンヤリしてるし、柄合わせの必要ない。。よね。。?
それよりタスマニアウールが¥500/mって何!?
0が一個少なくない? しかもダブル幅!! おじさん!あるだけください!」
と言って、残り少なくなっていたこの生地を5m買ったのでした。
がしかし。
広げてみたら、しっかりチェック柄。(。。無言)
しかもボンヤリチェックで、初期老眼の身にとってはムチで打たれる辛さであるが(ワタシです)
柄合わせ必須生地だったのは言うまでもない。。
話が長くなってすみません、始めますね。
アイテムにもよるけど、今日はスカートの裁断なので、まず後ろ中心を基準に柄位置決めます。
まずこのように右後ろ身頃を配置。
裾の位置と後ろ中心位置を決めたら、パターンに柄位置を書き写します。
脇も。ウエスト側も。
そしたら一旦このまま裁断。印付けもしちゃってください。
右後ろの裁断が終わったら、次。
左後ろ身頃の裁断します。
パターンを反転させ、
パターンの表側に書いた柄位置をなぞって写し、
右後ろと同じになるように柄位置を合わせ、
この時、後ろ中心の位置の合わせ方にご注意。
紙の端ではなくて、出来上がりの線に合わせてね。
できたとこ。
前身頃の裁断行きます。
前身頃のパターンは、このように↓
生地を開いて裁断できるように、両身のパターンにしておきます。
で、後ろ身頃のパターン登場。
後ろ身頃に書いた柄の位置を
前身頃にも写します。
前の左身頃側にも写すので、このように中心でパターンを折り、
紙の裏側に一旦写します。
それをパターンの表側に写し直して
パターンの準備完了。
裁断します。
前中心の位置を決め、
広げ、
さっき書いた柄位置を合わせ、
裁断。
できたとこ。
いやーーーー。
こうやって書くと、なんてあっという間!!!笑
すっごくめんどくさいの!(あ、言っちゃった。。)
この作業を乗り越えられたらもう、裏地なんて楽勝!涙
全然へっちゃら!
デザインにもよるんだけど、ベンツとかある場合、裏地って左右形が変わるよね。
この間出版したスカート本では便宜上、右と左、それぞれのパターン描いて裁断、って説明してたんだけど、、。
でも形変わるのって、ベンツ部分だけなの。
なので、大きい方(裏左後ろ身頃)でパターンひいておいて、
右の分はこのように、カットするパーツ作っておくといいよ。
ただねー、それじゃなくても後ろとか表裏とか右左とか
とにかく間違いやすいから(そもそも裏パターンをちゃんと反転させて書いてるか?とかにもよるし。。)
まだ洋裁に慣れていない人は、左右準備した方が間違いは少ないと思う。
裏地。
パターン配置&裁断
印付け
ロータリーで切りにくい角はノミ使うと便利です。
終了。
ここまで見ていてお気づきですか?
ロータリーでカットが終わっても、まだ生地もパターンも動かしていないの。
前身頃カット終わった!と思って、パターン外して生地パーツも持ち上げたら、
部分的に切れてない所があって、整えてあった生地が全部引っ張られてぐちゃぐちゃになった!!
ってなったことありません?
あれもう最悪なので、全ての色々が終了するまでは決して触らず(いや、触るのはいいか)
とにかく、全パーツ裁断終わるまでは、一切動かさないように。
全ての裁断と印付けが終わったら、ベンツ部分のカットします。
この時のことを考えて、裏地は中表に折っておいた。
なので、上のパーツ(裏地・左後ろ身頃)をそっとめくって、
下のパーツ(裏地・右後ろ身頃)にそのままさっきのパーツを置き、
カットすればよし。
ここではじめて、余分な生地取ります。
できたとこ。
ついでだから(?)ベルト布(芯貼り)も。
まぁこれはそんなに説明することないか。
ってわけで、裁断終了です。
余談。
今日は主に「柄合わせ」の方法について書いたんだけどさ、
既になんとなーく感じているかもしれないけど、これ、
全パーツ1枚ずつ裁断だから。
左右対称の服でも。 だってそうでしょ。
重ねたら、下の生地絶対ずれるでしょ。
今日やったのはスカートだったから、まぁそんなに大変ではない。
実はこの生地で、ジャケット作っていたりする。。。(白目)
まだ未完成。涙
後ろ
パネルのハギ
これ全部全面芯&1枚ずつ裁断!(号泣)
しかし裁断は辛くとも、縫い合わせていく時になんとも言えない幸福感を体験できるので、興味がある方は是非。。
コメント
素敵な生地ですね!柄合わせ、泣きたくなるような生地を買ってしまって、3年程寝かせています。これが陽の目を見る事があるのかと恨めしく思っています。一度だけ柄合わせした事あるのですが、もう、眼科に行きました〜。
こんばんは。チェックの魔力に騙され?て何度も泣きを見たのでものすごく共感できます。柄合わせは手間がかかりますができたときの達成感は半端ないのでまたはまってしまいます。パンツやシャツは作ったことがありますがジャケットは恐ろしくて・・・・。先生のジャケット、完成が楽しみです。
ザネリさま
こんにちは❣️ コメントありがとうございます!
眼科!!笑笑
思わず笑ってしまいましたよ。笑
しかしホントに目がチカチカして、頭がぐるぐるしてきますよね。
CADができたら、柄の位置とかパソコンでパッと書き込めるんでしょうけど、、。
柄合わせは、縫っている時出来上がった時、本当に嬉しいですよね。
寝かせている生地、この機会に陽の目に出してみてください❣️
mutsuさま
こんにちは!コメントありがとうございます❣️
シャツだってすごいですよ! パーツ多いですもん!
私も過去に作りましたが、、。
言うまでもなくその時限りです。笑
でも本当に「魔力」で、その可愛さでやっぱり買っちゃうんですよねぇ。。 全く 罪深い子。。
スカートとセットで、間も無く完成です❣️